Domaine Armelle et Jean-Michel Molin ドメーヌ・アルメル・エ・ジャン・ミシェル・モラン

赤は若干長熟気味だが2013年はヴィンテージ的な特徴もあり今でも美味しく飲める。特に注目したいのはフィクサンでも数少ない白だ。酸がきりっとしていて魅力的な果実の風味が見事に出ていてちょっとはっとするワインだ。意外とこんなちょっと地味目に感じる作り手でも隠れた生産者がいるんだなと改めて思う。ビオ・ディナミに転換したことが彼らのワインの本質を現したのだろう!


詳細・歴史

フィサンはニュイ・サン・ジョルジュの北に位置し、ヴィラージュとプルミエ・クリュの畑で構成されています。フィサンのワインは色が濃く深く、若いうちはタンニンが強く引き締まったスタイルですが、熟成するほどに繊細さと豊かなアロマを芳醇とさせていきます。ほとんどが赤の生産ですが、全体で108ヘクタールある中で、白はたった3ヘクタールの畑のみで作られます。家族経営のドメーヌは、アルメル、ジャン・ミシェル夫妻によって1987年に創業しました。フィサンの他に、マルサネやマジィ・シャンベルタンも含め、全部で6.80ヘクタールを所有し、白、赤、ロゼのワインを伝統的な方法で作っています。



もともとリュット・レゾネで栽培してきましたが、環境を考え、畑をより良い状態で長持ちさせるため2007年にビオロジック(一部ビオディナミ)に転換しました。2010年には法的に認定を受けています。この転換によって、葡萄はテロワールをより一層表現できるようになり、また素晴らしい凝縮感をワインにもたらします。土壌は粘土石灰質で、この条件はブルゴーニュにおいて素晴らしい質のワインを生み出します。


醸造

赤:手摘みで収穫後、ブドウの酸化を防ぐ為に少量づつバスケットに入れて運びます。慎重に選定した後、除梗します。約10℃で7日間デブルバージュをし、発酵中はピジャージュ、ルモンタージュを経て、空気圧にてプレスします。樽(一部新樽)で18カ月熟成させます。                                                                                        白:機械で収穫後、果汁の繊細さを損なわぬよう空気圧でプレスします。約10℃にてデブルバージュ。ここで底に溜まった滓を取り除きます。樽にマストと共に移し、発酵します。マロラクティック発酵を経て、樽(一部新樽)で6か月熟成させます。


Fixin Blanc フィサン・ブラン

0.53/ha。Fixinの白は珍しいため、認知度は高くありませんが、エキゾチックなフルーツ、ヘーゼルナッツのアロマが印象的なシャルドネです。果実味豊かで、魚、エスカルゴなどとよく合います。1年から5年が飲み頃です。12℃でのサービスが好ましいでしょう。


Fixin Rouge フィサン・ルージュ

2.34/ha。フィサンの赤ワインはルビー色の、果実味が豊かで骨組みのしっかりしたワインを生み出し、熟成を経て素晴らしく繊細なワインへと変化していきます。特に、ソースの絡んだ肉、ジビエ、ポーチドエッグとよく合います。2年から15年の熟成が可能です。16℃でのサーブが好ましいでしょう。


Fixin Rouge Les Chenevières フィサン・ルージュ・レ・シュヌヴィエール

0.65/ha。砂利質が混ざった土壌から生まれるこのワインは、非常にアロマが豊かで魅惑的です。赤身の肉やチーズがよく合います。ヴィラージュのワインよりも早く熟成するでしょう。2年から8年の熟成が可能です。17℃でのサーブが好ましいでしょう。


ご購入はこちらで

PUR SANG

美味しいワインがなかなか見つからない、ワインのことが今ひとつよく分からない、美味しいワインを探したり美味しく楽しむためのテクニックを学んでみて下さい。

0コメント

  • 1000 / 1000