Philippe FAYS フィリップ・フェイ
詳細・歴史
「両親の土地は相続する為にあるのではない、後世の子供たちへ、受け渡すよう少しの間借りているのだ。」サンテグジュペリは著作の中でこのように書きましたが私たちの考えも同様です。持続可能な環境を考え、テロワールを最大限に表現するシャンパーニュを造るべく、5haの畑を自分達の庭のように大事に手入れしています。 ドメーヌはオーブ県のセル・シュル・ウルス村、コート・デ・バール地方に位置しています。祖父から譲り受けた畑と、その他賃貸契約を結んでいた土地を合わせて4.5haから、1986年に初めての収穫と醸造(この時点では2つのキュヴェのみ)を行いました。生産量が少ない為、以前からの顧客とドメーヌを直接訪れるお客様、そして見本市に出品し対面で販売することから始めました。対面販売の利点はまず顧客の意見を直接聞くことが出来ること、ドメーヌの理念や畑について説明をし、更に試飲で納得してから購入してもらえること、既存に無いお客様を得られることです。信頼関係を築くことで、彼らは後にまた必ず購入してくれます。この様に少しずつ実績を積み、畑を5haに拡張、キュヴェも5つに増やしました。フィリップ氏の息子リュカは3代目となるべく、ランス大学で学んでいます。
畑
シャルドネ、ピノ・ムニエ、ピノ・ノワールが植えられています。シャンパーニュは畑仕事が何より大事、1999年よりリュット・レゾネを始めました。よいワインを造るのに必要なことは2つ、天候の影響をまともに受けてしまうため、まず少しの運と、そして質の良い健康なブドウです。畑は9区画に分け全てが違う方位を向き、土壌の構成(泥炭土質・アルジロカルケール・チョーク質)と、それぞれの層の厚みが違っています。畑に生える草は生やしたままにしてあります。土がバランス悪く積もって水たまりが出来てしまうのを防ぎ、更に、虫の隠れ場所にもなるからです。生物多様性、エコシステムに寄与していると考えています。また、実験的ではありますがOADというコンピュータを使用して畑の状況を把握する試みも行っています。これはセンサーによって薬剤散布の必要性有無を診断するシステムで、実際に昨シーズンは防かび剤の散布を減少させることが出来ました。
醸造
収穫は手摘み。発酵・醸造は区画ごと、サイズの異なるタンク(比較的小さめ)を使いわけています。コート・ド・バールの特徴を出すよう、アサンブラージュは最後に行います。フィリップ氏によると、最初から区画を混ぜて醸造すると個性の強い区画の風味ばかりが前面に出てしまう結果になるそうです。
Champagne Brut シャンパーニュ・ブリュット
ピノ・ノワール100% 2011年を80%、2010年を20%の割合でブレンドし、少なくともセラーで2年を経過してから出荷しています。フレッシュで気持ちの浮き立つような、アペリティフに最適のシャンパーニュです。
Champagne Brut Réserve シャンパーニュ・ブリュット・レゼルヴ
2010年のピノ・ノワールと、2011年のシャルドネを半々の割合でブレンドし、セラーで3~4年熟成の後に出荷しています。テロワールの特徴がよく出た仕上がりで力強さがあり、食事を通してお召し上がりいただけます。
Champagne Brut Rosé シャンパーニュ・ブリュット・ロゼ
2011年のピノ・ノワールを全房のまま、タンクに5~6日漬け込んで色みを得る独特の方法を採用し、花梗のえぐみを出さずにうまく力強さを引き出しています。アペリティフや、また、デザートにもよく合います。
Champagne Brut Blanc de Blancs Cuvée Côte Saint-Cyre シャンパーニュ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン・キュヴェ・コート・サン・シール
コート・サン・シールの畑から、シャルドネ100%で造られています。1835年の区画地図にも記載のある由緒ある畑で、オーブ県では珍しくシャルドネのみが植えられています。子供の頃、祖父が畑の隣にある小屋に連れて行ってくれた、フィリップ氏にとって思い出のある畑です。3~4年使用の小樽で発酵させています。
Champagne Brut Millésime Cuvée Belle Vendange シャンパーニュ・ブリュット・・キュヴェ・ベル・ヴァンダンジュ
作柄の優れた年度にのみ造られる単一ヴィンテージのシャンパーニュです。ピノ・ノワール1/3、シャルドネ2/3の割合でブレンドし、6年のセラー熟成を経て出荷しています。特別な機会に抜栓するのにふさわしいシャンパーニュです。
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