普段楽しむには最高のバッグ・イン・ボックス

バッグ・イン・ボックスはワインホリックでは絶大な人気を誇っています。これほど美味しかったら他のワインはいらないと思っている人もいるかもしれません。


実はフランスにはバッグ・イン・ボックス専門店があり、かなりの種類が揃っているようです。生産者によってはバッグ・イン・ボックス専用の機械をもっていないために詰めない人たちもいたりするので業者が機械を持ち込んで作っているようです。またアルザスでは地域の決まりでバッグ・イン・ボックスは作っていないそうです。イタリアなどでは地元の人たちに直接タンクから容器に移し替えて販売することなども行われており、通常バッグ・イン・ボックスはそういった地元専用のリーズナブルなワインを箱詰めにするのが通常の考え方です。


安売りのお店などでもバッグ・イン・ボックスが売っていますが、何故ワインホリックのバッグ・イン・ボックスがここまで違うのでしょうか。


その理由はワインのコンディションと作り手の違いなのです。


特にラシーヌが厳選して輸入するバッグ・イン・ボックスは通常ではバッグ・イン・ボックスにしないような優れた生産者たちの物です。特に人気が高く輸入直後完売するスクラヴォスなどは地元で飲まれていたワインを合田さんの息子さんが苦労してバッグ・イン・ボックスとして販売できた物です。そしてとにかくコンディションが良いので安売りのお店で売られているようなバッグ・イン・ボックスとは比較にならない美味しさなのです。


バッグ・イン・ボックスの利点はもう一つ。基本的には空気が入らないような構造になっているために酸化が緩やかで物によっては一ヶ月ほどもつものもあります。酸化が緩やかなために開けたてとその後の変化が楽しめることも利点。これが結構楽しめる変化なのです。基本的にバッグ・イン・ボックスに詰められるワインはごくごく自然で余計な脚色がないために非常に飲みやすくぐいぐいと飲めてしまいます。そしてもう一つの特徴は冷蔵庫のような低い温度でも美味しいことです。そして飲みきるプレッシャーがないことですね。


欠点は、、いつでも蛇口を開ければワインが出てくるので休みの日などついつい冷蔵庫を開けジャ〜っと。そして飲み過ぎてしまうこと。


さて最近は飲食店でもこれらのバッグ・イン・ボックスを使うお店が増えています。まさに正しい方向性。最近のように見栄をはる人たちが昔のようにいませんから、安くて美味しければそれで良いのです。特にワインが出なくて困っているお店は、安くてどうしようもないワインを使いがちですが、これらのバッグ・イン・ボックスなら美味しい上にロスも出ないのです。


以前に比べるとうちで扱っているようなバッグ・イン・ボックスは爆発的に売れていますので、バッグ・イン・ボックスの利点を利用してもう少し上のクラスのワインも登場するかもしれません。というのもバッグ・イン・ボックスは緩やかに酸化していくから。通常の瓶のように酸化が著しくないのが利点ですから、安心して飲めますし、緩やかな酸化も楽しめるわけですから、もう少し上のクラスを飲んでみたいという欲求も出てくると思います。もうそろそろ形にはこだわらずに美味しいワインを飲みたい人のためにこのような試みが行われても良いと思います。


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PUR SANG

美味しいワインがなかなか見つからない、ワインのことが今ひとつよく分からない、美味しいワインを探したり美味しく楽しむためのテクニックを学んでみて下さい。

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