ナパ・ワイン・トラスト - 輸入元の特徴を把握する
元スチュワーデスの萩尾さんが、アメリカで過ごした経験を元にプライヴェートな感覚で運営する小規模インポーター。
私もずいぶんアメリカワインを飲んできましたが、正直フランスワインにはまって以来、アメリカワインにはそれほど関心がなくなってしまいました。昔のオーパスワインなどはムートン・ロートシルトを超優等生にしたような感じで実に素晴らしかったのですが、人間的な深みのようなものはアメリカワインにはあまりないのです。もっと単純でわかりやすい魅力こそがアメリカワインだと思います。
アメリカワインは通常ほとんどリーファーの船を使用するインポーターはいません。使うとしたら夏場くらいで、赤道を通らないというのがその理由でしょうが、船上のコンテナに積まれてくるためにどういう理由があろうともリーファーでないと問題が必ず出てきます。実際にいろいろなインポーターのアメリカワインを飲んでみましたが、問題のあるものばかりで私の知っている限りまともなワインはクラモチとナパ・ワイン・トラストの輸入するワインだけです。
私が萩尾さんに出会ったときに最も驚いたのはコンディションの良さ。初めてミ・スエーニョを飲んだときいかにもアメリカらしいワインで普通だったら好みではなかったのですが、コンディションの良さが本来のミ・スエーニョの魅力をちゃんと日本でも感じさせてくれたのです。
「へ〜こんなスタイルのワインでも美味しいんだ!」まさに初めての経験です。私はアメリカに足を踏み入れたことがないので実際のワイナリーでワインは飲んだことがないので余計驚いたのです。それ以来私のアメリカワインの見方が変わりました。
そして隠れた銘品、テラシーズもあります。このカベルネとジンファンデルは私が知っている限りアメリカでも最高クラスの質感をもったワイン。世の中では衝撃的なインパクトをもっとワインがもてはやされますが、最近私はこのようなワインの方が好きです。
皆さん、特にアメリカ好きの方には是非萩尾さんの輸入するワインを飲んでいただきたいですね!
今まで皆さんが感じていたアメリカワインの常識が覆ります。大柄で濃くてわかりやすい。そんなイメージが大きく変わるはずです。
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