2015年の南アフリカワイン

南アフリカの２０１５年、近年稀に見るほどのビック・ヴィンテージと言われている。

ここ数年のワインと比べると明らかに凝縮しており酸も見事で確かに出来栄えが素晴らしい。

しかし２０１５年以外のワインが落ちるのかといえばそうではなく非常に質感が高く旨味にあふれておりスムーズで実に美味しいワインが多い。フランスに比べ気候的に安定しているためにヴィンテージ差を大きく感じることがないためだ。

２０１５年は年が良すぎるために特に濃厚系のワインはちょっと南系の野獣のような動物臭が強く味わいもかなり濃いために今まで飲んでいた南アフリカワインにあまり感じなかった新世界系独特のニュアンスを感じる。これは好みの分かれるところではあるが、若干の熟成によって新世界系のニュアンスが取れ本来の姿を現すため若干寝かせる必要がある。そしてこのヴィンテージは確実に熟成の妙味があるために買い揃えておくのもいいヴィンテージである。とにかく貴重なヴィンテージであることだけは確か。

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