一度飲んだだけでワインを見定めてはならない

ワインを一度飲んだだけで「このワインはもう飲んだから」と見定めてしまっていませんか?

有名で誰もが好きなようなワイン、どんな状況が悪くても大きな要素だけはわかるワインが多く皆さんそれで納得してしまっていることが多いと思います。


ワインは、どこで購入したのか、楽しむ環境、ワインの落ち着き具合で大きく味わいが違ってきます。


例えば同じワインでもどのインポーターが輸入したかで味わいが大きく違います。これは輸入課程がインポーターによって違うためで、同じ蔵出しでさえどれだけ精査して輸入したかで味わいに差が出るためです。


ワインショップでも管理によってびっくりするほどの差があります。管理の仕方に関する知識がないためにワインショップの管理で驚くほどの差が付いてしまうのです。


インポーターにしてもワインショップにしても、他のワインと比較試飲をしたり、生産者のところにあるワインと飲み比べをする機会が少ないためにそれに気がつかず、同じような状態にある自分のところのワインが当たり前になってしまうのです。


皆さんがワインを楽しむ際も、どこで飲むのか、どうやってワインを扱うのかで大きな差が出ます。


自宅で飲む場合はちゃんと落ち着いているかを確認すること。ワインが送られてきたら最低でも2〜3日は落ち着けること。これで凄く味わいが変わってきます。できればそのワインがいつ輸入されたのかも確認することも大切です。ワインのほとんどは船便で運ばれてきますが、海上の振動で輸入されたばかりのワインは疲れていることが多いのです。


レストランなどに持ち込む場合は、できれば事前に運んでおくか送っておくことが重要です。手持ちで持って行ってすぐ飲むとワインが荒れていて本来の味わいがわかりません。私も何度の経験していますが、魅力の半分程度も感じないことが多いのです。


お店で飲む際もお店によっては温度が高すぎたり冷えすぎていたり、グラスが的確でなかったりとワインにとってあまりいい環境ではない場合もあります。結局はそれをどうにかするのも皆さんの知識次第ということになります。


だからこそワインは一度飲んだだけで判断してはいけないのです。


今までこのようなことを考えていなかった方は、多分ワインの大きな部分しか感じていないのだと思います。


でもあまり神経質に考えないようにしてください。それだけでワインが美味しくなくなってしまいます。ワインを飲む際は、上記のことを思い浮かべそのワインを判断することです。そして少しずつでもいいので理想的な環境を自分で整えていくことが大切です。


ワインは同じワインでも飲む時期によって味わいが変わります。熟成による変化と落ち着き具合の違いで変わってくるのですが、同じワインを数本買って飲む時期を変え飲んでみてください。こんなに違うのかと驚くはずです。そしてもしかしたら何か問題が見えてくるかもしれません。


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PUR SANG

美味しいワインがなかなか見つからない、ワインのことが今ひとつよく分からない、美味しいワインを探したり美味しく楽しむためのテクニックを学んでみて下さい。

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