瓶差とはどのように起こるのか?
皆さん、一度飲んだことのあるワインが何故かまた飲んでみると印象が違うという経験をしたことはありませんか?
どうして全く同じ銘柄で同じヴィンテージなのに差が出てしまうのでしょうか。
まず第一に根本的な部分を検証してみましょう。
ワインは瓶詰されコルクによって栓がされます。最近は瓶詰する際は樽ごとではなく一度まとめられてから瓶詰されるので中身自体の違いというのはそれほど大きくありません。ただ最初に瓶詰されたワインを最後に瓶詰されたワインでは若干差があることは確かです。どうしても比重の差で差が出てしまいます。
ワインは瓶に詰められたらコルクで栓をされます。コルクの質、圧縮度には誤差がありこれによって熟成の過程でワインに差が出てきます。コルクの質が悪いものは酸化が進んだり、コルクに付随するなにがしかの要素がワインに影響を与えますし、圧縮度の高いコルクは熟成が遅くなる傾向があります。最悪の場合はブショネだったりもします。
何故昔からワインホリックがインポーターを重視しているかと言えば、日本にワインを運んでくる課程であまりにもワインが変質している現状があるからです。同じワインでも輸入するインポーターによって大きな差がでてきてしまいます。ですから同じワインでも輸入元によって驚くほどの差があるのです。
そしてワインショップによってもかなりの差が出てきます。ワインショップでの管理が非常に問題なのです。
また同じワインでも運ばれてきてすぐ飲んだ場合と、1ヶ月落ち着かせてから飲むのとでは大きな違いが出てきます。
そして皆さんが飲まれる環境の違い。お店でそのお店のワインを飲んだのか、それとも自宅で飲んだのかの違いも大きいのです。お店で飲んだワインが美味しかったからワインショップで買って飲んでみたら今ひとつだった、、。そんな経験をお持ちではないでしょうか。その逆もあると思います。
これは同じワインでも扱いによって大きな差が出ることと、グラスの違い、飲む場所の違いなどです。電磁波の多い環境ではワインの味は変わってしまいますし、気圧が低いときは酸が立ちやすかったり、ワイングラスがワインにとって的確でなかったり、、。最近はワインセラーの違いもありますし、冷蔵庫で保管されているような店舗もあるので振動によって本来の味わいが変化してしまっています。
同じワインでもこういった理由で大きく印象が違ったりするのです。きっと心当たりがある方は多いと思います。
ワインにとって大事なことはそのワインが何故そのような味わいに感じるのかを理解することです。原因さえわかれば更に美味しいワインに近づくことが出来ます。
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